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ロンドンから珍客来訪と偲ぶ会! [雑記]


さわやかな秋晴れの日だった。突然、ロンドンから美人が来訪。このP・Mさんは10年ほど前に、韓国から日本へ留学でやってきた女性だ。
最初の1年は日本語学校へ、その後、服飾系のB大学へ進学、5年かけて卒業。学生の頃によく私の事務所へ遊びに来ていた。卒業後は、日本で就職が見つからず、結果ビザの関係で日本へ留まることができなかった。基本的に日本に滞在するには、学生ビザか就労ビザ、結婚ビザが必要となる。

彼女は韓国へは戻らず、中国語も勉強したいと中国で職を見つけ、1年余り北京で仕事をすることに。なんと、次には英語を本格的に勉強したいと英国ロンドンへ渡る。若い女の子のわりになんともたくましい行動力!ロンドンに語学留学(学生ビザ)して約3年が経過、今回、韓国と中国を旅行、日本へも私に会いに立ち寄ってくれた。
日本にいた頃の彼女はなにしろ元気で快活、日本語の上達も早かった。私の事務所へ韓国の家庭料理などを作ってよく邪魔をしに来ていた。スタッフやここに席を置くフリーライターのA・Mさんらに、ニコニコと愛想を振りまいていたものだ。

彼女曰く、ロンドンではよほどの専門的な技術か、かなりのスキルを持っていないとアルバイトすらないという。とくに韓国人含めてアジア系は仕事がないとか。では、あなたは学生しながらどうして生活しているの??
これまた、たのもしい応えだった。ロンドンでは一人で住むにはアパート代が高過ぎるという。そこで彼女、現在では自分名義でアパートを3つほど借りていて、そこへ3〜4人ずつ学生らをシェアーして住まわせ、その家賃の上前をはねているという。住人には安い家賃で喜ばれ、自分はそれで生活費が稼げるという。なんとも頭のいい生活法だ。
しかし、いつまでもこんな生活はできないと、彼女は今後を真剣に悩み、私にその相談もしたかったようだ。次の目標は仕事のスキルを身に付けたいとか。
私に元気を振りまいて、私も彼女を勇気づけ、3日程でロンドンへと帰国。
今後のたくましい生きざまを期待している一人だ。

帰ったのが日曜の朝だった。そして私にはその日、責任ある大切なやるべきことがあった。それは一年前に亡くなったある人の『偲ぶ会』の当日でもあったから。
仕事の大先輩であり、友人でもあり、もちろん尊敬する人物、映画や音楽、カヌーや鉄道などたくさんの素敵な趣味を持つ、ふんわりしたいい生きざま(ちと趣味ベースが多いのですがね)をした人だった。その人は先に書いたフリーライターのA・Mさん。この人のことは是非こんど紹介したいと思っている。

ロンドンからの珍客はもちろん、当時この人とよくおしゃべりしていた間柄。亡くなったことや、『偲ぶ会』のことを話すと、ボロボロ涙しながら、会に出席したかったと言ってくれた。半日でもフライトが遅ければ…、残念。

私は思う。きっと、A・Mさんがこのにぎやかな韓国娘をロンドンから呼び寄せたのだろうと。
A・Mさんは計算は苦手だった。きっとロンドンとの時差を計算できなかったに違いない!

私にとって、生きざまを期待し楽しめる星が一つ消えたことはとっても無念。
しかし、これからの歩みと輝きを期待したい星が一つ、煌めこうとしている。

※A・Mさんのカヌー写真はカメラマンO・H氏、偲ぶ会の写真はH・T氏提供


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ちゃーちゃん

お早うございます。
しっかりしたお嬢さんですね。
しかも、美人さんで…将来が楽しみですね…
偲ぶ会…ホントに皆さんから偲ばれていたのが
良く伝たわって来るお写真です。
デザイナー屋さんも偲ばれない様に、チョイ悪く
長生きして下さいね(・ω・;)
by ちゃーちゃん (2007-11-09 08:56) 

enosan

なかなかの美人ですね。
by enosan (2007-11-09 12:35) 

ビンゴ

女性でも男性でも きちっとした志をもって進める方が大好きです
その道が泥まみれでも 宝石以上の価値ある泥だと思います
by ビンゴ (2007-11-09 16:19) 

みなみ

韓国の方はハングリー精神旺盛ですね。
女性は儒教の教えなのか、男を立てて
くれますね。
by みなみ (2007-11-11 16:59) 

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