趣味は発光するものPART1 [雑記]
あなたの趣味はと尋ねられると、自分でも何なんだろうと困ってしまう。絵やデザイン創作は仕事柄入れたくない。となると旅行、映画、音楽、飲む打つ買うのしかもさわり程度では、余りにも漠然・曖昧としている。
友人のH・Tは昔はバイク、今はスーパーカブ。動かないような中古を手に入れ、部品を集めサンドもかけ、エンジンも直して完璧に走るようにする。オリジナルのデコレーションとカラーリングも加える。次から次とスーパーカブづくり、そしてコレクション。自分もカブに乗ってツーリングも、加えてあちこちで写真を撮る。この位ののめり込みをして趣味と言えそうなのだが、私には何らコレクション含めて何も出てこない。
では、小さい頃より創作すること以外に、拘ったことや興味を引くものってあったのだろうか。
子供時分、虫採りといえばカブトムシ、キリギリス、コウロギに人気があったが、私はホタルに一番興味があった。近くの小川で採ったホタルを虫カゴに入れ、真っ暗ななかで何匹の光りがあれば本の文字が途切れずに読めるかも実験したことがあった。もちろん1匹でも結構文字は読めるのだが、光りが消えかかるときのフォローとルックスを一定にするためには光りの数が必要となる。
ちなみに、蛍の光りは蛍同士の話し言葉らしい。 草むらの上などを飛び回る時は弱々しく光り、メスを見つけ近づく時は忙しく激しく光る。オスはお尻を曲げて強い光りを数回発光して交尾を促すのだとか…。
夜光塗料で骸骨を浮かび上がる紙製のマリオネットのおもちゃを買ってきて、暗やみで友達を驚かせる。
蓄光加工された大小の星型を、当時狭い実家の美しくもない板目の天井にそれらをいっぱい貼り付け星空をつくってみる。ブラックライトもないので暗くしてもかすかに見える程度には愕然。その頃の田舎の夜空は満天の星だった。
夏休みの工作に、ステンドガラスまがいを創って明かりを仕込んで壁面を飾ったときの親父の喜んだ顔は今でも思い浮かぶ…等々。
振り返れば、「発光」するものにえらく興味があったのかもしれない。
【続く】
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